ライブっぽいジャケですが、スタジオ録音盤です。
邦題は「暴動」 1971年リリースの5枚目で、当初は5曲目の「Africa Talks To You」というタイトルで発売される予定であったそうです。これはCDでリマスターされたものですが、元々のLPではA面最後に4秒の無音曲があって、それが「There's A Riot Goin' On」だったとのこと。元々はファンのフリー・コンサートで起きたファンの暴動騒動を指していたものとされていたが、スライはこの噂を否定し「自分はいかなる暴動も起こってほしくない」がゆえに表題曲 "There's a Riot Goin' On" には演奏時間がないのだとインタビューに答えています。
相当に人気のあるアルバムですが、スライ・ストーンがCBSレコード会社の重役にニューアルバムを早く出せというプレッシャーをかけられ、仕方なく独りでリズムボックス等を駆使してドラッグまみれになりながらオーバーダブなどでほぼ独りで創りあげたようです。ジャズ・ミュージシャンも含めヤクを買うためにアルバムを量産した時代でレコード会社としては、これぞ儲けもんですね。
経過はどうあれ結果的にはセッションやらとは対極にある作業を積み重ねで、今までのフィジカルなファンクを凌ぐ独特な少し暗めのグルーヴが新鮮なサウンドとして受け止められて成功し後に語り継がれる本作に至ることになったわけです。
色々なエピソードがあるアルバムで、ジャケット写真には元々のLPとは差し替えてレコード会社が大衆受けするようにライブ写真に切り替えたとのことで、タイトルのRiotとフリーコンサートなどとは関係がないらしい。
1. Luv N' Haight
2. Just Like A Baby
3. Poet
4. Family Affair
5. Africa Talks To You "The Asphalt Jungle"
6. Brave & Strong
7. (You Caught Me) Smilin'
8. Time
9. Spaced Cowboy
10. Runnin' Away
11. Thank You For Talking To Me Africa
Producer Sly Stone
1971 Epic Records / CBS Inc.
drums, drum programming, keyboard programming, synthesizers, guitar, bass, keyboards, vocals:Sly Stone
keyboards:Billy Preston
tenor saxophone : Jerry Martini
trumpet : Cynthia Robinson
vocals, keyboards : Rose Stone
backing vocals : Little Sister
bass, backing vocals : Larry Graham
bass, backing vocals : Greg Errico
drums : Gerry Gibson
guitar : Bobby Womack
guitar : Freddie Stone
guitar : Ike Turner
CD盤には無い音質感があります。リマスター前の音源がyouTubeでわかるとはビックリ
poet
Just Like a Baby
Family Affair