音楽は耳で聴くもの、本は眼で読むもの。聞いて読んで人は学習する。

やさしい訴え 小川洋子

書き手が違えばドロドロした話にもなりうる話だと思ったのは私だけではないはず(途中ドロドロしかけました)

 整然として品があるので、落ち着いて読めますが話の中身としては夫のDVと浮気が原因で別荘に行ったら、魅力的な男性と、女の目から見ても素敵な女性がいた。設定としては殺人事件でも起きそうです。

ちなみに、素敵な女性の薫さんは多分化粧が控えめで、Gパンが似合うけどサバサバしてるいい女なはずです。個人的に気になります。

 

チェンバロ製作という繊細な作業、カリグラフィーも、また繊細な芸術的な作業が登場者の魅力を向上させます。

静かに、時に湧き上がる感情をぶつけつつ話が進行する。ドロドロな設定なのに美しいものを見た気がする。

音楽の本ではなく、音楽が見える本でした。 

チェンバロの「やさしい訴え」