吉田ルイ子さんは北海道生まれのフォトジャーナリスト。
この本は1962年に渡米されニューヨークのハーレムに10年住んで1971年に帰国されるまでの記録で、吉田んさんその後は日本に在住されています。
淡々と描かれながらも、リアルな感情や当時の状況が感じられています。私の聴く音楽はこの時代のものが多く曲名、歌詞なんかの理解にも役に立っています。
アメリカの60年代と言えば
1963年ケネディ暗殺、1964年ハーレムの暴動1965年マルコムX暗殺、
1966年ブラックパンサー設立、1968年マーチンルーサーキング牧師暗殺、1969年ウッドストック・・・
すごい時期にハーレムに出入りされていました。イエローな女性がこの時期アメリカ黒人のゲットーで過ごすなんてすごいことなんでしょう。ちなみにゲットーは、黒人やヒスパニックの密集居住地のことでこの場合ハーレムのことを指したりもします。
ダニーハザウェイで歌にもなってますね「ザ・ゲットー」
ブラックパンサーという単語は知っていましたが、ここで一挙に詳しくなってきました。
毛沢東主義にかなり強く影響を受けており、これがハーレムの人の本を読むきっかけになったことあり、日本のゲットーとも連絡を取っていたこと。
音楽面でも興味深いことも書かれています。
ウェインショーターはハーレムに住んでいて、著者と知り合いでお子様の名前はミヤ子ちゃん。チャーリーミンガスに普通に会える。アートブレイキーは売れてからも、金持ちのパーティーで演奏しニグロとして差別的な扱い、本人も容認していた。